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太ももの筋肉を鍛えれば膝痛は治りますか?

2021年6月20日
太ももの筋肉を鍛えれば膝痛は治りますか?
膝痛の方が必ずと言えるくらいやることになるのが太ももの筋肉を鍛えること、ですがこのことが膝痛に有効的なのか?というと、私の見解は「NO」です。
なぜ太ももの筋肉を鍛えるのか?
太ももの筋肉の中でも、前側にある大腿四頭筋を鍛えることを膝痛でお悩みの方には勧められることが多いです。
この筋肉は股関節からスタートして、膝のお皿を覆ってスネの骨にくっついています。股関節と膝関節、2つの関節をまたいでいることから膝関節を安定させる働きがあるとされています。なので、膝痛のリハビリの定番とされてきました。が、このリハビリが有効ではないケースもあります。
なぜ太ももを鍛えても膝痛はよくならないのか?
結論から言うと、筋力不足が膝痛の原因ではないからです。
太ももの筋肉は、先にお伝えした膝関節の安定に働いているので筋力が不足することより疲労が蓄積して本来の働きができなくなってしまうケースがよくみられます。
なぜ筋力不足ではなく疲労なのか?と言うと私たち人間はそもそもが前足・後ろ足がある4足歩行の動物だったからです。
進化の過程で半分の2本になったのを、どこかがそれまでの2倍の働きを強いられているわけなんです。それが太ももの筋肉ということです。
まとめ
年齢を重ねることで筋力が衰えていくことはあるにしても、膝痛の原因の多くがこの衰えによるものかというと実はそうでもなく、普段の体の働きや進化の過程から見ていくと筋肉の疲労の蓄積が膝痛の原因になってくるケースが多い、というわたしの経験をお話ししました。
レントゲンでは関節の軟骨の変化をみて老化を評価することもできるかもしれませんが、疲労の蓄積具合はレントゲンにはうつりません。
なのでもし膝痛の原因がわからずにお困りでしたら、当院・あるいは原因についてきちっと見極めができる方に見てもらって、お悩み解決に向かっていただければ嬉しく思います。